「なんでさっき『よしっ』って言ったの?」
不思議に思ったことを聞いた。
「んー…なんて言ったらいいんだろう…。それより先生の話を家でするなよ?」
結局教えてくれなかった。
「え〜」
あたしがふてくされたように言ったら拓海は優しく笑った。
「ったく…向日葵は…。えーじゃないの。先生に言われたんだからさぁ…」
先生がぁ…?
「日向くんさぁ…さっき帰ってきたらもう家にいただろ?」
拓海はあたしが不思議がっていることが分かるみたいだった。
「うん」
「それはな?日向くんが向日葵のことが心配で心配で仕方ないからだよ。分かってたか向日葵?」
そーいえばお兄ちゃん、言ってたような…。


