拓海が癖が出るのは、何か気に入らないことがある時だ。
そう、まるで小さな子供みたいに…
「見覚えねぇ…覚えてないよ?先生とお兄ちゃんは仲が良かったの?」
先生があたしを覚えてるぐらいだもん、お兄ちゃんとも仲が良かったに違いない。
あたしは直感的にそう悟った。
「仲は良かったみたいだぞ?同じバスケ部に所属していたぐらいなんだから…」
拓海はそう言った。
「お兄ちゃん、バスケ部だったんだぁ…知らなかったよ。だからあんなに身長高いのかなぁ…?」
お兄ちゃんはあたしよりも身長が高い。
あたしの身長は、153センチ。小柄。…ってよく言われる。
お兄ちゃんの身長は185センチある。
確かにバスケット向けかもしれない…
今日帰ったら聞いてみよーっと!


