向日葵のうた

本当にこれだけかな…?





あたしは不思議に思った。





「本当にそれだけなの…?」






言い方が鋭かったかもしれない。







「んー…、先生に言うんじゃねぇぞ?」






拓海はそう言った。







「本当は先生に言われたんだよ…」






拓海は小さくなりながら言った。






「なんて?」






「先生さ…向日葵の顔見て、ピンと来たらしいんだ…」






頭にハテナマークが五個ぐらい一気についた。







「どーゆー意味ぃ?」





あたしは意味が分からず聞いてしまった。






「だから…ね?向日葵。思い出すんだ!先生の顔に見覚えないか?」






肩をつかまれて、ゆすぶられた。