「こんな真夏に産まれたのよ?向日葵が咲き乱れているじゃない…」



「そうだな」



「太陽みたいな子に育ってくれたら嬉しいじゃない?太陽みたいに明るい子に育って欲しいの…、自分が明るいだけじゃなくて、周りも明るく出来るような…、いるだけで太陽みたいな子に…」




「いい名前じゃないか、」





「向日葵ちゃん、あなたの名前は向日葵よ。明るい子に育ってね」




寝ているあたしにそう言った。





「紫陽花?今日からお姉ちゃんになるんだからしっかりするのよ?」





「分かったよ。お母さん」






これは、お姉ちゃんに聞いた話だ。