向日葵のうた

あたしは直感的にこの子は敵にしないほうがいいと感じた。



チャイムが鳴ったのでみんな席についた。



「おはよう」



そう言って教室に入ってきたのは、髪の毛が少し茶色がかっている男の人だった…




教だんにたった。



「初めまして、俺は今日からみんなの担任になった大槻茜っていいます。よろしくな?」



へぇ〜あの人が担任の先生なんだぁ…



あたしの先生の第一印象…『爽やか』だった。



それと同時に笑いがこみ上げてきた。



この時代にこんな人まだいたんだぁ…



大槻先生と言う人は、漫画に出てくるような爽やか少年のようだったから…




「じゃあみんな一人一人自己紹介して」




みんな自己紹介する中あたしはずっと先生を見つめていた…




「次、」



「岡さん?」



「おーい?」



あたしは先生について考えていたから声が聞こえなかったのだ。



気がつけば先生はあたしの目の前にいた…



「岡さんの番だよ?」



「あっ、はい!」



一瞬ドキッとした…。




「私は、岡向日葵と言います。よろしくです!!」



自己紹介すると先生はふんわり優しく笑っていた…