「可愛い笑顔だねぇ〜」
「もういいだろ?教室戻れよ」
拓海は友達にそう言った。
「はーい、じゃあな、向日葵ちゃん!またねぇ〜」
宏太くんと夏芽くんは手をひらひらふって自分たちの教室に戻っていった。
あたしも手をふりかえした。
「ったく…」
拓海は軽く舌打ちをした。
「向日葵、あの2人には気をつけるんだぞ?」
「はぁ〜?ってか今のお兄ちゃんっぽいよ?拓海」
「悪い悪い…、心配なんだよ…じゃあ俺も戻るな?またな」
拓海は教室に戻っていった。
拓海が教室を出たすぐあとに、何人かの女子があたしの所にやってきた。
「あの…さっきの人彼氏?」
「違うよ?幼なじみだよ?」
あたしがそう言うと何人かの女子は笑った。
「あっ、ごめん。自己紹介遅れたけど…あたしは五月。よろしくね」
「よろしく♪あたしは、向日葵。」
リーダーらしい子があたしに自己紹介をした。
あたしも自己紹介をした。


