向日葵のうた


「えっ…?」


あからさまに動揺している。



「理由は2つだよぉ〜?向日葵ちゃん」



拓海の後ろから知らない人が顔を出した。



「1つは、俺達が頼んだからだよ。2つめは…」



2つめを言う前に拓海がそれを言うのを止めさせた。



「日向くんに頼まれたんだよ。俺の向日葵を頼むってな…」



拓海はそう言った。



お兄ちゃんかぁ…。なるほど。



「あっ、遅くなったけど、俺は拓海の友達の宏太。よろしく♪確かに拓海が言うのも納得だな」


「俺は、夏芽だよぉ?よろしくねぇ♪」




拓海の友達はそう言って、人なつっこい…優しい笑顔をあたしに見せてくれた。



「あたしは岡向日葵です。よろしくです」




あたしはいつもの笑顔を見せた。




「そーいえばぁ…拓海が言うのも納得だなって…拓海?なに言ったの?」



「今日一緒に登校して来たじゃん?それさぁ〜俺達見ててさぁ〜誰って聞いた時に拓海なんて言ったと思う?」



「おい、止めろよ」



拓海は顔を赤らめてそう言った。



「可愛いだろぉ?手出すなよ?って言ったんだよ?それに遠目であんまり見えなかったから見てみたくなったから、拓海にお願いして、向日葵ちゃんに会いに来たってわけだよ?」



「なるほどぉ〜皆さんは拓海と仲よしなんですね?」



笑って見せた。