「よっ、向日葵」
入り口からひょこっと顔を出したのは拓海だった。
「拓海だぁー」
その時だった。
周りががやついてきた。
「ねぇ?あの人カッコ良くない?」
「あの子彼女かなぁ」
はっとした。
拓海のことかぁ…
小さい時からずっと一緒にいるから思ってもみなかったなぁ…
拓海は確かにカッコ良い。
筋の通った鼻に、薄い唇、自然な白さな顔、ぱっちり二重に、髪の毛は少し茶色で少し立てている。
何より、整った顔をしている。
「向日葵、友達作れよな?」
ニコッと笑った。
「そーいえば拓海、なんでわざわざ来たのぉ?」
あたしは気になったから聞いてみた。


