「紀奈!!」
「コンノ化け物があああッ!!!」
野性のサルか、おぬし…
ボク1人ではこの暴れざるをとめられそうにない
「孝太郎!紗亜夜さん!」
キョロキョロとあたりを探してもいない
待っているお客さんはぽかんっとしている
そりゃそうだ、こんな美女がジェットコースターに
まじ切れしてるんだから。
「お客様!おやめ下さい!!」
何事かとスタッフ2・3人が駆け寄ってくる
「すみません!」
ボクは深く頭を下げ何度も謝る
「このッ離せ!」
手足を封じられて紀奈はやっとおとなしくなる
それにしても…ジェットコースター大丈夫かな…
とりあえずもう1回深く頭を下げて
一目散に逃げ出す
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「はあッ…」
「っ…はあ」
2人とも息を切らせながらベンチに座る
「あッ…あほ紀奈あッ!!!
なにしてんだよ!常識考えろよ」
「うるせー!私が常識なんだ」
…。
「ッたく…」
ふうっとため息をつく
「隼人!紀奈!」
遠くからドリンクとポップコーンを抱えている
孝太郎と紗亜夜さんを発見した
「はい、ポップコーン」
孝太郎はポップコーンを親指と人差し指で挟み
紀奈の唇の隙間に運び入れる
平気でそうやって紀奈に触れるのわ好ましくないッ!もう!
いらいらしたので孝太郎からポップコーンを奪い
おもむろに口に運びこむ
「げほッ…」
案の定…むせた
「大丈夫ですか!?隼人さん!」
紗亜夜さんはドリンクをボクに渡してくれる
「何してるんだッちゃ、隼人」
冷めた目で見つめてくる
「黙れ」
べっと舌を出してぷいとそっぽをむく
「あの…えと」
おずおずと紗亜夜さんが口をひらく
「楽しみましょう♪」
超スーパーウルトラスマイル!
「はぃい…」
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「やっぱり最後は観覧車ですよね」
夜の遊園地。甘いムードに浸っている時、
やっとボクラは皆が希望した乗り物に乗れた
「そうだっちゃね」
いちゃいちゃしているカップルをおしのけ
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