「…今の声は…!」

千李達は、まだ学園付近に居る。



幸いにも、凛は亜璃守を殺りに行ったのだ。

だが、千李にとってそれは、最悪の出来事だった。

「…俺、行ってくる。」

千李は、商店街に向かい走り出した。






血塗れの商店街。

周りの人も被害に合っている。

辺りを見回しながらゆっくりゆっくりと、歩く。

千李の足が止まった。

「…亜…璃守…?」

亜璃守だ。血塗れで、頭が取れそうなくらい首を斬られている。

その変わり果てた姿を、千李は見ることが出来なかった。

ただ、顔だけは眠り姫のように、とても美しかった。

「亜璃守…亜璃守!!…もう…起きないんだな……凛…の…せいで…」

千李の頬からは、雫が一粒零れた。

「違うよぉ。亜璃守が悪いの。凛は悪くないもん^^」

後ろに、凛が笑顔で立っている。

「ふざけるな…。此れは殺し合いだろう?だったらお前を殺してやる…!」

千李が凛に殴りかかろうとしたら…


バチバチィッッッ!!!

スタンガンで、千李は気を失った。

「あはは♪千李君…ゲームオーバー♡」



グシャッグシャッ…

凛は、手に持っていた包丁で、千李の頭を刺し続けた。

ずっと…

ズット。