止められなかった私。

でも、その時は、事の重大さに気づいてなかった。ただの喧嘩だと思っていたから。

そして、「凛」が、ああいう子だという事も。

「じゃあ、ゲームスタートは…
 五ヶ月後ね^^それまで、準備しなきゃ…でしょ?」

それっきり凛は、その遊びの話をしなくなった。

そして、急に毎日学校が血生臭くなり、凛の遅刻も多くなった。



そして五ヶ月が経った時、それが今。

私達は、普通に教室に居た。

「…そろそろじゃないか?
 あの遊びが始まるとかいう…」

千李がぽつりと呟いた。

「…協力もありなんでしょう?
 だったらとことん協力してやりますわ!」

亜璃守が堂々と宣言した。

「玖珠子、がんばるぅ~♪」

玖珠子はのんきに答えた。

「…アホらし…。
 つーか勝てばいいだけだろ?」

陸はあくびをしながら言う。

「だな。おっしゃ…がんば…」

と、啓汰が言いかけた時…

「いや…やめてぇぇぇぇぇ!!!!!」

という叫び声が廊下から聞こえてきた。

「どうしたの!?」

私達はガラッと教室のドアを開けた。

するとそこには…

紅く染まった世界が広がっていた。

「あははは♪もっともっと鳴いてよ。ほら。もっと可愛い声でさぁ…♪」

…其処には…

包丁を持ち、教師の目を抉っている…








凛が居た。

貴女は誰?「凛」?

…ダレ?