「あちゃー、葉菜また増えてなかったの?」

「ふ、増えてるもんっ!
……0,5だけど」

「それはあんまり増えたって言わないと思うよ」

「うぅ~」


後ろに立っていたのは、一緒に戻ってきた友達の麻生小春。

中学からの同級生で何かと一緒にいることが多い。
いわば、親友のような感じかも。

そんな彼女がわたしの結果用紙を覗き込みながら、それはそれは憐れむような視線を投げかけてくる。