幼なじみの友達


「最後になりますが,一人紹介したい人がいます。俺の幼なじみの亜綺。」


はぁー?私?何でよ。いきなりなに。


「こいつはガキの頃からいつも一緒にいる俺の大事な幼なじみだ。男だとか女だとか関係なく,信頼してんだ」


夏…何が言いたいのかわからないよ。
何でわざわざこんなところで言うの?
注目あびることだって苦手なのに。
それ知ってるでしょ?


「すごくいい奴だから,仲良くしてやってな」


あちこちから「分かったよ~」って声が聞こえる。

「よろしくね,夏の幼なじみの亜綺ちゃん」


右に座っている人にいわれた。

この人は確か…。
でもそんなことより夏,もしかして私が人付き合い苦手なの知っててわざと言ってくれたの?

みんなと馴染ませるために…

夏は今も昔も変わらず優しいんだね。