【企】君の手をずっと。






『ごめんな、美月。ちゃんと言ってなくて。俺、どうしたらいいか分からなかったんだ』


「え?」


『美月とずっと一緒にいたい。だけど、自分のやりたいことも見つかって。

どっちを優先したらいいのか分からなくって。考えても考えても答えが出なくて。だから、美月に言い出せなかった。中途半端な答えは言えないから』


智也は、ちゃんとあたしのことも考えてくれてたんだね。
智也も、悩んでたんだね。


もっと早く、気が付いてあげていたらよかったーー



『けど、やっと答えが出た。俺、アメリカに行く』

智也ははっきりと口にした。


「うん、うん」


我慢していた涙が溢れ出した。