りんごあめみたいな


あたしが学校で泣いていた時はあたしの事追いかけれ来てくれなかったのはなんで?




今日はあたしが彼女って言ったのに…彼氏のいる小川さんを追いかけるんだ。




どんなことを考えても全部“中島は小川さんの事が好きだから”という答えに繋がるからますます切なくなった。



『…っ…』



切なくなったら、泣く。
泣き終わったら、また中島を思い浮かべては切なくなる。



…の繰り返し。





毒林檎じゃない、まるで割れたガラスを飲み込んだような痛みや苦しさがあたしを襲った。




雨は一向に止む気配なんかなかった。


辺りはだんだん暗くなっていく。


何時だろう?


時間を確認しようと携帯を開くと着信3件、メール2件があった。

親から着信1件で、あとはすべて中島。


メールを開くと


「さっきはごめん。」




「今どこ?雨振って来てるけど大丈夫?」


と、来ていた。



メールの文章から伝わる中島の優しさにまた目頭が熱くなった。