私はすべるように先輩の後ろに乗った

『しっかりつかまっとけよっ』

『あ、はいっ!!』

自転車は走り出した・・・

はぁ・・・なんでこんなことに・・・

時計のアラーム付け忘れてたのが

いけなかったのかなぁ・・・

うーん・・・ってあれ?

なんだか先輩・・・震えてる??

なんで・・・?  

私の気のせい・・・?

えっ、えっ・・・わけわかんないしぃ!!

ちょっと気になった私は

先輩に質問してみた

『ね、ねぇ先輩

 気のせいかもしれませんが震えてますか?』

私が質問した瞬間、自転車のバランスが

崩れて落ちそうになった・・・

『な、そんなわけあるかよっ!!

 お、おぉ俺が震えるなんでだよ?!』

焦ってる・・・

先輩そうとぉ焦ってる・・・

顔もなんだか・・・赤い?

熱でもあるのかなぁ・・・?

そんなこんなあったけど

無事遅刻せずに学校に到着・・・

『ありがとうございましたっ、先輩』

私は自転車から降りると

笑って先輩にお礼を言った

するとみるみるうちに先輩の顔は真っ赤に・・・

おぉ、りんごみたい

ペコッとお辞儀をして私は教室へと急いだ

『なんだよ、あいつ・・・

 俺の反応みても気づかないのかよ・・・

 鈍感女め・・・』