――次の日――

『あぎゃぁああああああああああああ

 遅刻するぅ!!!』

入学早々遅刻の危機です・・・

家族はもう誰もいない

私は、親とお兄ちゃんの4人家族

お兄ちゃんとは4つ年の差があるの

朝ご飯は食べないで家を飛び出す私

間に合う気がさらっさらしない・・・

『やっばいやっばいぃ!!』

走っても20分は必ずかかる学校・・・

遅刻まで後16分・・・

もうダメだぁ・・・

って思ってたら

『お前、入学早々遅刻か?』

『はい・・・って・・・

 えぇっ!!  海我・・・先輩』

焦って走っている私の横を通る

自転車に乗っている海我先輩

中学校って自転車登校よかったっけぇ!!?

『お前、遅刻嫌か??』

当然嫌なことを聞いてくるおかしな先輩

私は正直に

『・・・嫌ですよ・・・』

って言った

『ふぅ~ん、そうか』

・・・なにその反応・・・

ちょっとムカついた私は強気で

『急ぐんで、また後で話しましょうねっ!!』

って言ってやったっ!!

そうしたら先輩はおかしなことを言い出した

『俺の自転車に乗れ

 これなら遅刻はしないから』

『は、はいぃ?!』

急のことに赤面する私の顔

『迷ってる暇ねぇぞ

 ほら、乗れっ!!俺まで遅刻させる気か?!』

無理やり私を自転車の後ろに乗せる先輩・・・