いくら手を伸ばしても


君に想いは届かない。


君は、たまに助けてっていう顔をしている。


なのに、君は強がって笑う。


本当は、泣きたいんじゃないのかい?


笑っている今も、本当は助けを求めてるんじゃないのかい?


君を苦しめているソレは、君の辛そうな顔と比例して


消えてはいなさそうだね。


桜が舞う今日この頃。


大きな桜の木に、君は寄りかかって空を見ていた。


その、綺麗な目から、大粒の涙が零れる。


空を見ながら涙を流す君は、いつもの君とは結びつかない。


それから君は、壊れたようにただ泣いていた。


僕は、そんな君に声をかけられなかった。


泣かないで、なんて言わないよ。


泣いていいよ。君は一杯頑張ったさ。


誰も知らなくても、僕は知ってるよ。


心配かけまいと、いつでも笑顔を絶やさなかった君を。


大丈夫、泣いた分、また君は強くなる。


そしたら、また笑ってね。


暗闇の中に居た僕には、眩しすぎる君の笑顔。


その笑顔が 好きなんだ。