なんで頭に
浮かぶのはいつも…。
「里緒ちゃん?」
高梨先輩が私を見る。
「あ、練習始めましょう。」
私は高梨先輩に言う。
すると
――グイッ
……え……
―――!?
高梨先輩は突然、私の唇を奪う。
た、高梨先輩!?
「夏川には渡さない…」
キスを終えると高梨先輩が言う。
「……え?」
高梨先輩…?
「俺、里緒ちゃんが好きだ。初めて会った時から。」
「……え?」
高梨先輩…
「一目惚れだった…。」
高梨先輩が言う。
「あの、私…」
私は……
「夏川には渡さない。」
高梨先輩はそう言う。
高梨先輩が私を…?
でも
私が本当に好きなのは…
ねぇ
私
どうした…?
すごく嬉しいはず
なのに……。


