「お疲れ〜。」
私はカレーを食べる。
夕飯だ。
「明日からハードだな。」
夏川大地が言う。
「そっか…」
もう、女優なんだ…
私…。
まだ本当に未熟だけど…
高梨先輩にしばらく
会えないのか…
「…高梨が気になる?」
夏川大地が私に聞く。
……え……
「な、何で?」
「お前は高梨ばっか見てるからな。」
夏川大地が言う。
「だって憧れの人だし…」
憧れ…
あれ?
「里緒?」
夏川大地が私を見る。
私…
高梨先輩を憧れって…
じゃあ
夏川大地は……
「どうした?マヌケ顔。」
夏川大地は私に顔をかなり近付け聞く。
――ドキッ……
「な、何でもない…」
ち、違うもん!!


