姫は王子様だけのもの!



「お、おぅ。」


「よーし。頑張るぞ、私。夏川大地、練習付き合ってくれる?」


私は夏川大地に聞く。


「お前がそこまで言うなら付き合ってやってもいいぞ。」



夏川大地が言う。


そういうところは

やっぱりむかつくけど…


「お願いします。」


私は夏川大地に言う。


「…え…」


「何?」


私は夏川大地を見る。


夏川大地はキョトンとした表情。


「いや、何でもない。」


………ん?


「ほら、さっさと終わらすぞ。」


夏川大地が言う。


「あ、うん!」


どうしたんだろう…。


夏川大地を
気にしながらも、


私は台本を読む。


紗枝の気持ちか。


夏川大地が注意してきた点で1番気になる部分。


そういえば

監督さんも同じような事を言ってたかも…。




紗枝の気持ち…。