「夏川大…」
「高梨と俺で悩んでる?」
「…へ?」
夏川大地?
「言っとくけど、俺…寝るには少し時間がかかるから。」
…もしかして…
聞いてた?
私がもし
夏川大地を選んだらって。
「俺、本気だし。」
夏川大地が言う。
本気…?
夏川大地…。
「撮影まで時間あるから監督と話してくる。」
夏川大地はそう言うと
私から離れた。
本気…か。
私も
ちゃんとしなきゃな。
パートナーか。
考えなきゃ。
でもその前に
ちゃんと、私は
自分を
磨かなきゃいけない。
まだまだ
未熟な女優志望。
やっぱり
あの二人に適う
女優になりたい。
小さい頃からの夢だ。
どんな困難も堪える。
今日から
本気で頑張らないと。
そして
パートナーを選ぶ。


