姫は王子様だけのもの!




やっぱり
夏川大地は苦手だ。

苦手…。


――ドキドキ


私は夏川大地の手を握る。


シーン2、

手を握り、夏川大地を
見てにこっと笑う
シーン…なんだけど。



夏川大地見て

そんな表情…。


「笑った顔、ブス。」


夏川大地が言う。


「すみませんねぇ…」



やっぱり
難しい。


夏川大地だから…?



それとも
私がだめなやつだから…


「里緒、俺がそんなに嫌いか?」


夏川大地が聞く。


…う…


「嫌いってゆうか…」


何てゆうか…


「だからだよな。お前が欲しいの。」


夏川大地が言う。


「…え?」


「お前のそんな態度が俺をそそる…」


――ドクン…


「何…それ…」


「欲しいって強く思う。」


夏川大地が言う。


え…?