姫は王子様だけのもの!





「帰るね。」


観覧車から降りると私は夏川大地に言う。


「おい…?」


「夏川大地なんて大嫌い。」


私は夏川大地にそう言うと帰った。


やっぱりあんな奴

好きになんかならない!


私は

高梨先輩だけ…


高梨先輩……。


そうだ…


高梨先輩は朝、
他の女の子と……




「…里緒ちゃん?」


遊園地から駅に向かってるとあの人の声が後ろから聞こえた。


……え……


「高梨先輩…」


私は振り向くと言う。


何で…?


高梨先輩がいた。


「朝はごめん。あれ、妹だから。」


高梨先輩が私に言う。


「い、妹?」



「夏川と何かあった?」


高梨先輩は私に聞く。


「へ?」


「あいつ強引だから大変だろ?」


高梨先輩が言う。


「は、はい…」


夏川大地の事は
忘れてたい。


今は私は

高梨先輩だけを見る。