姫は王子様だけのもの!




「次はなぁ…」


「もう勘弁して下さい…」


結局、

夏川大地が大好きな
絶叫系に乗せられまくった私。


最悪……。



次は何なんだぁ…



だけど

「次はあれ。」


観覧車を指さして
夏川大地が言う。


…へ?


観覧車?


「…行くぞ。」


夏川大地は先に歩く。


「あ、うん…」


夏川大地…?


意外だった。


また
絶叫系だと思ってた。








「わぁ、さっきのおばけ屋敷だ!」


観覧車に乗ると私は窓の外の景色を見て言う。


綺麗だなぁ…


綺麗な夕焼け空も映る。



「里緒。」


「…ん?」


私は夏川大地を見る。


夏川大地は真剣な表情。


ど、どうしたの?


「夏川大…」


私は言いかける。


すると


――チュッ


夏川大地の唇が私の唇に一瞬触れる。


……え……