「あ、里緒ちゃん…と
夏川じゃん…」
高梨先輩が私達に
気付く。
高梨先輩…
高梨先輩の隣には
さっきの女の子。
可愛い人…。
「あ、これ…幼なじみ。」
高梨先輩が笑って彼女の頭を撫で言う。
――ズキン…
またヤキモチ…。
すると
「おい、里緒。
付き合いやがれ。」
「は?」
突然、夏川大地は
電車のドアが開くと
私の手を引く。
た、高梨先輩〜
が、学校〜
何なの?
夏川大地……。
「な、何考えてんの…」
夏川大地が私を
連れて来た場所は
とある高校。
しかも
ドラマ撮影なのか、
キャストやスタッフ
らしき人達がいっぱい。
一体…
「俺の演技、特別に生で見せやるよ。」
夏川大地が私に言う。
は、はい!?


