高梨先輩の前でっ…


「何だよ?まだあるのに。欠点分かれば頑張れる
だろ?現実をちゃんと
見ろ。」


夏川大地が言う。


「そ、そうだけど…」


いっぱいありすぎ…


「大丈夫だよ。
里緒ちゃん、俺も
最初はだめな部分、
多かったから。」


高梨先輩が私の頭を撫で
言う。


高梨先輩…。


「は、はい。
頑張ります!」


私が言うと高梨先輩は
笑う。


あー…優しいな、

高梨先輩は…


「ふん。俺は欠点なんて
最初からなかったよ。」


夏川大地が言う。


……うっ……


「そりゃあ、お前は
両親も業界人だから
だろ。」


高梨先輩が言う。


すると


「あいつらの話はするな。あいつらは関係ない。」


夏川大地が高梨先輩を
睨み、言う。


夏川大地…?


なんか夏川大地の
声がいつもより…

冷たく感じた。