「ねぇ、どこ行くの?」


…って寝てるしっ


私は夏川大地に連れられ、電車に乗る。


夏川大地は私の肩に寄りかかり、眠る。


「可愛い寝顔…」


今日は今までで
一番最高な誕生日だよ。


ありがと、夏川大地。




…大好きだ。







「…ここ…」


電車を降り、
着いた先は…



「…そ、綺麗だろ?」


海沿いにある教会。


「本当の結婚式はまだ少し先だけど…」


「え?」


「里緒、この俺とずっと一緒にいやがれ!」


夏川大地が私に言う。


「…夏川大地…」


「ずっと…離さないから。ずっとお前しか見れねぇよ。」


夏川大地はそう言うと私の指にキス。


――ドキン


「夏川大地…」


「…俺の側にずっといられる事、誓えるか?」


夏川大地が私を真っ直ぐ見つめ、聞く。


「…誓えるよ。」


私が言うと夏川大地は笑う。