涙が止まらなくて。


一年はあっという間なようで長く感じた。






――翌朝



「里緒!」


「ん?」


「出かけるぞ。」


「へ?どこに?今日、学校…」


「里緒の誕生日だ。今日は俺が貰う。」


「はい?」


「ほら、早く用意しろ。」


「や、病み上がりなのに…」


全く夏川大地はー。


「今日からずっと一緒だからな。」


「…え…」


「里緒、約束しただろ。」


夏川大地は私の手を握り言う。


夏川大地…


「うん。ずっと離れないからね。」


私が言うと夏川大地は笑う。


やっぱり

夏川大地がいなきゃだめだ。


本当に大好きだよ。



「さて、今日は寝かせないからな。」


「へ?」


「覚悟しろよな。今日は。」


や、やな予感…