姫は王子様だけのもの!





「忙しいのかな…」


一人ぼっちが私は苦手。


夏川大地と話したら
安心するのに……


「夕飯作ってお薬飲まなきゃ。熱下がんない系だし…」



こんな時ほど不安になる。


「泣かないようにしなきゃ。電話ちゃんと待ってよ。」



だけど


23時を回っても
電話は来ない。


「やっぱ…何かあったのかな…」


向こうは治安悪いし…



怖い…。


「夏川大地…」


私は指輪を見つめる。



電話来ないかな。


「寝ようかな。薬飲んだし…」


身体、落ち着けなきゃ。



もうすぐ
私の誕生日。


「…誕生日に一人は寂しいから寝てよ。」


私は寝る体勢に入る。



だけど


少しして…



――♪♪〜♪♪〜♪…


「電話?」


私は電話に出る。


すると


「…誕生日おめでと。」


…え…


夏川大地の声…!