姫は王子様だけのもの!





――ガチャ


先生に送ってもらうと、私は家へ。



こんな時は1番夏川大地の声が聞きたくなる。


「何か食べないとな…」


でも

そんな作る気力すら
もう無くなっていた。



もう高校生にもなれば
大人と変わらないと思ってた。


だけど


どうしてだろう。


家に一人はこんなにも
心細い。




「ふぅ。」


仕方なく私は体温を測る。



「38.3…」


結構あるな…


「とりあえず熱冷ましシート貼って寝よ…」


私は熱冷ましシートを冷蔵庫に取りに行くと額に貼り、ベッドに行く。


「夜になったら夏川大地と電話しなきゃな…」


心配かけないように
元気出さなきゃな…




私はベッドで眠った。










だけど


「来ない…」


目覚めたら8時過ぎ。


夏川大地からはいつも
絶対この時間帯に電話が来る。