姫は王子様だけのもの!






本当に大好きになってた。



最初は大嫌いだと
思ってたのになぁ…



夏川大地にはやっぱり
敵わない。







「あれ、観ようぜ!」


「怖いから!」


夏川大地の地元に着くと
いきなり映画館。


怖いやつは無理。


「本当、びびりな奴。里緒の泣いた顔見たいからこれにしよう。」


「やめてよー。意地悪っ。」


「あれに決まりな。」


「夏川大地!」



怖いじゃん!!








結局…


「怖かった…」


終わると私はかなり泣いてしまった。


怖いの無理すぎる。


「ははは、あれのどこが?里緒、びびった顔うけるな。」



「私は本当にびびりなの!!」


「はいはい。大丈夫だって、あんなの。」


夏川大地は私の頭を撫で言う。


「子供扱いしないでよー。」