姫は王子様だけのもの!



だけど


「悪い、悪い。大丈夫だから。」


夏川大地は着替えると私の隣で寝転び言う。


「うぅ…」


「お前の事は大切にするから。」


夏川大地は私をいきなり後ろから抱きしめ言う。


――ドキン


「な、夏川大地…」


私は夏川大地の方を見る。


「里緒、すっげー好き。」


夏川大地は私を真っ直ぐ見つめ言う。



「うん…」


「許す?」


「キス…してくれたら許す。キスだけはいいから。」


な、何言ってんだろ私…


「いいよ。」


夏川大地はそう言うと私に深いキス。


夏川大地じゃないと
もうだめだね。


悔しいけど
本当に夏川大地が好き。




「…里緒、許すか?」


夏川大地は私に聞く。


「許す。」


私が言うと夏川大地は笑う。


「里緒のこういう所…可愛いよな。」


夏川大地がそう言うと私の顔はさらに熱くなった。