「大地、お前…何してるんだ!」
夏川大地パパは夏川大地に怒る。
だよね…
「うるせぇよ、クソ親父。」
や、やばいって…
「何でこんな可愛い子がお前なんかに惚れる!?」
は、はい?
私、可愛いとか
言われた事ないから…
変な感じ。
「俺、向こうで仕事して帰ったら…お前らに会わすつもりだったのに…」
夏川大地が言う。
……え……
それって…
「反対するわけないじゃないの。あ、あなたも同じ学校?あ、名前は?」
夏川大地ママが私に聞く。
「あ、はい。大地さんと同じクラスで。まだ演技は素人なんで勉強中ですが。あ、姫野里緒って言います。」
「可愛い名前ね!大丈夫よ、私も学生時代はクラスで一番…演技だめだったから。」
「…え…」
夏川大地ママが?
「だから里緒ちゃん、焦らないでゆっくりね。」
「は、はい!」
演技の大先輩だ…


