「何なんだよ?俺、何もしてないぞ?」


「……あ……」


そうだ、夏川大地は
悪くない。


すぐ意識する私が……



「さっきからおかしいよ?お前。」


夏川大地が私に言う。


「へ?」


「わけわかんねぇよ。」


夏川大地はため息をつきながら言う。


怒ってる?

嫌になった?


「ご、ごめん。」


私は夏川大地の側に行き、夏川大地の手を握り言う。


「私、緊張して…。」


私が言うと夏川大地は笑う。


「お前さ、びびりすぎ。俺はそこまで強引じゃないけど?」


「へ?」


「お前に嫌われるのだけは嫌だからよ。それに…」


「ん?」


「離れるの余計辛くなるから我慢するし。」


…え…


「夏川大地…」


「離せなくなるから。だから…やっぱ…帰ってからだな。」


「…そっか。」


「だから…そんな緊張すんなって。」


「うん…」


夏川大地…