姫は王子様だけのもの!



「あ、は、はい…」


ひゃあ…

私の名前、
覚えてたんだ…


「昨日はごめんね。
夏川に任せちゃって…」


高梨先輩が言う。


「い、いえ…」


私、まだ未熟だし…
高梨先輩とはまだ…


「でも、俺…早く
里緒ちゃんと共演
したいと思ってるから。」


高梨先輩が言う。


……え……


「た、高梨先輩?」


きゃああ…

嬉しすぎる…。


「待ってるからね、
里緒ちゃん。」


高梨先輩は笑って
私に言う。


待ってる…かぁ。


「は、はい…」


「大丈夫だよ。すぐ
その時は来る。」


高梨先輩が笑って言う。


そう…かな?


「が、頑張りますっ」


私は高梨先輩に言う。


すると

高梨先輩は笑う。

あー…朝から
爽やか笑顔なんて
反則ですっ。


私、倒れそ…