姫は王子様だけのもの!




部屋には
大きな
高梨先輩の写った
ポスターが貼ってある。


遠いのかな…?


初めて話した。

初めて近くで見た。


私は高梨先輩が好き。


そう会って
ちゃんとわかったよ。


だから

夏川大地に負けないで
頑張るんだ……。







そう思うと明日も
ちゃんと学校に行く
決心がついた。






――翌日。



早く学校に私は行く。


電車で1時間くらいだ。


だから
早く行かないと不安で。


だけど

今日の私は
運が良かったみたいだ。


私が電車に乗ってから

2駅目…


私が立っていた側の
ドアから高梨先輩が
入って来たんだ。


お、同じ路線!?


電車内はざわめく。


そんな中


「あ、里緒ちゃん
だったよね?」


高梨先輩は私に気付き
話しかけた。


…え…