「里緒!遅かったな、俺…お腹空いた。」
私が戻ると夏川大地が言う。
ねぇ、
夏川大地は今、幸せ?
無理して笑ってない…?
「里緒?どうしたんだ?元気ないな。あ、でもバカは風邪引かないしなぁ…」
夏川大地が笑って言う。
ねぇ、何で…
「里緒、どうした?言い返さねぇのかよ?」
夏川大地が聞く。
「…夏川大地のバカ…」
私は夏川大地に言う。
「え?」
「祐美さんに会って聞いちゃった。ハリウッドの話……」
私は夏川大地に言う。
「別にまだ高校生だし、大人になってからでも行けるからさ。断ったよ。」
夏川大地が言う。
だけど
「夏川大地の夢、私のせいで壊すのやだよ…」
私は夏川大地に言う。
「…何で…」
「…え…」
私は夏川大地を見る。
「ハリウッドなんか行けるわけないだろっ。」
夏川大地はそう言うと私から離れる。
……え……


