姫は王子様だけのもの!




やっぱり私は

この人が苦手だ…。





「じゃあ、次。
叫んでみろ。」


「は、はい?」


現在、私達がいるのは
レッスンルームの隣の
空いた教室だ。


「こ、ここで!?」


「そうだな。イメージは狼に襲われそうな感じ。」


「は、はい?」


狼に襲われそうな
演技って…
どういう演技?



「よし、始めっ。」


夏川大地が言う。


……う……


「きゃああ!!」


こんな感じ?


とりあえず叫ぶ。


なんか変な状況…


「…失格。表情がだめ。
あと恐怖感が伝わらない。あと10回な?」


「……えー!?


「ちなみにここ、防音だから何やっても大丈夫。俺にしか聞こえないよ?」


夏川大地が言う。


だから


誰も勘違いして
救出に来ないのか…


って事は…


「しばらく俺と二人っきり。」


夏川大地が笑って言う。


夏川大地が狼かも…