――翌朝。


「おはよ、里緒!」


「あ、おはよう…」


目が覚めると目の前には夏川大地。


「…あ、今日…学校は…」


「休みだよ、俺らは特別にな。合宿だったし…」


「あ、そっか…」


「だから、デートするぞ?」


「…だから?」


合宿疲れとるための休みなんじゃ…


「あれくらいで疲れたと?俺なんかもっと撮影してるから。」


夏川大地が言う。


「夏川大地はベテランだし。私はまだ未熟だからさ…休みたいな…」


「だめだ。休みは遊ぶためにある!」


「な、なんちゅー男…」


疲れを知らないな、
夏川大地は……



「で?どこ行くの?」


私は夏川大地に聞く。




「映画かな!」


夏川大地が言う。


「映画?」


「そう、やっぱり初デートは恋愛映画だろ。」


「れ、恋愛?」


意外…


夏川大地チョイスに
しては……