姫は王子様だけのもの!



「で、できるしっ!」



夏川大地、
こういうとこは
むかつく〜っ。






――ガチャ


「じゃあ今から作るか。夏川大地は自由にしてていいよ。」


家に帰ると私は言う。


「ああ。あ、里緒の部屋行ってもいいか?」


「あ、いいよ〜。」


私は夏川大地にそう言うと冷蔵庫から食材を取り出し、料理を始める。





――数分後…


「うわ〜マジやばいな、これ!」


夏川大地の爆笑する声がソファーの方から聞こえる。


ん?


私は料理を一度休み、夏川大地を見る。


すると


…げっ…


「な、何見てんの!?」


夏川大地は私のアルバムを開いて見てた。


「面白いな、里緒変な顔!」


「ひどーい。恥ずかしいよ!!」


私は夏川大地からアルバムを取り上げようとする。


だけど


奪えない。


「は、恥ずかしいのにっ…」


私が言うと夏川大地はにやにや笑う。