姫は王子様だけのもの!





「バイバイ!」


「じゃ、じゃあね…」


バスが駅に着くと、私と夏川大地はみんなと別れて一緒に家へ。



あー…二人きりかぁ。


「あ、腹減ったから帰ったらすぐ夕飯作れよな。」


夏川大地が言う。


げっ…


「何、作ろうかな…」


冷蔵庫、何入ってるんだろ……。


「あ、絶対…シチューにしろよな!」


「し、シチュー?」


この季節に?


「俺の大好物なんだから作るのが当たり前だぞ?」


「し、知らないよ!大好物とか…」


「じゃあ覚えとけ!今後のために。」


夏川大地が言う。


……え……


「あ、うん…じゃあ材料ないかもだからスーパー寄るよ?」


「…ああ。」



私と夏川大地はスーパーへ向かう事に。


シチューかぁ…



夏川大地って子供みたい。


意外と家庭の味が好き?