初めてのキス…
夏川大地にしては
キスは優しかった。
「俺、やばいな。お前ごときに夢中になるとは。」
キスを終えると夏川大地が言う。
私はただぼーっとする。
「おい、言い返せよ?」
夏川大地が言う。
…はっ…
「ごめん。初めてだったからびっくりして…」
「は、初めて?」
「うん。本当に初めて。」
私が言うと夏川大地は笑う。
「へぇ。じゃあもっとすごいのを…」
「だめ!二人っきりだけど、まだだめ!」
私は夏川大地に言う。
「え?」
「そうゆうのは大切にしないと。」
私が言うと夏川大地は笑う。
「分かってるって。今日はこのくらいな。明日からはわかんないけど。」
「え?」
「俺、我慢嫌いですから。」
そう言うと夏川大地はにやっと笑う。
私
とんでもない奴を
彼氏にしちゃったよ…。


