「この学校のやつ、
みんな昔っから演技
やってるけど…」
夏川大地が言う。
「…す、すみません。」
私は高梨先輩に言う。
すると
「す、すげー…」
夏川大地が言う。
……へ?
すごい?
「演技未経験でいきなり高梨のヒロインオーディションに挑戦とは度胸
あるじゃん。」
夏川大地が言う。
……え……
そ、そうかな?
「気に入った!こいつは俺がしつける。」
夏川大地が言う。
――は、はい?
しつけるって
犬かい…
「それはいいな。夏川はプロだし。」
高梨先輩が言う。
……え……
「た、高梨先輩?」
「ごめんね、里緒ちゃん。夏川と修業してから
またおいで?」
高梨先輩が言うと夏川大地は笑って私の手を引いた。
そ、そんなぁ〜っ!
夏川大地のバカーッ!


