気付けばもう夜22時を回っていて、ミユの門限が迫っていた。 「そういえば、」 帰りは俺の自転車で丘の下まで降りていく。 荷台に乗ったミユが口を開いたので、漕ぎ出そうとした足を止めた。 …しかし、降りながらでいいという彼女に急かされ、止めた足を動かし始める。 『で、なによー』 「あたししばらく来れないから」 『は?なんで?』