そこまで出さなくても聞こえるだろうぐらいの大声をだして、案の定振り返ったミユの顔は欝陶しげな顔をしていた。 たぶん俺だってことに気付いていない。 完全に振り返った彼女を思いきり抱きしめた。 「ちょ、…!?」 周りからの視線や声なんて気にしない。 今は、なんとなく抱きしめたい気分だった。