「とりあえずここまでで、ありがとう。しばらく会えないけど、またね」 そう言ってミユは走っていってしまった。 先を歩いていた男と肩を並べ歩いているところを見ると、確かに父親だったようだ。 というか、学年を聞きたかったんだけど…。 お互い学校はおろか、学年すら知らなかったわけで、さっきの会話でかなり大きな情報を得ることができた。 『まさか同じ学校だったとは…』