『てか、境田南?初耳なんだけど』 「そりゃそうよ。言ってないもの」 『え…じゃあ学年「止めて!」 尋ねかけた言葉にミユの言葉が被さり、何事かこれまた急ブレーキをかける。 いつも別れる場所はもう少し先なはず。 どうしたのか聞こうと振り返る前に、目の前にミユが立っていた。 「あそこ歩いてるの、父親なのよ」 『…まじで?』