気が付くと、
俺は自分の手首を切っていた。





たくさん血が出て、
少し温かかった。


血って温かいんだ・・・。


そんなことを考えていたら、

急に意識が遠のいていく感覚になった。




もうすぐ・・・行くよ。


君のところに・・・・。









大好きな君に・・・

逢いに行くよ・・・・。








幸せな瞬間だった。


死ぬなんて感じじゃない。

だって、

『死ぬ』ってことは、
恐怖や悲しみを感じるだろ?



俺の今の気持ちに、

恐怖なんて少しも無い。




すごく嬉しいんだ。

嬉しくて、幸せで、


心地いい・・・・。