夕陽が俺達の背中を照らす。 道には、咲の影が俺の足元までのびていた。 俺が歩くたび、彼女の影が見えなくなっていく。 咲の影は動かなかった ずっと俺の背中を見つめているんだね・・・ もう一度・・・君の顔が見たいと思った でも、 俺みたいな奴のことなんて忘れた方がいい だから、 君の中の最後の俺の姿は、 後姿で十分だ・・・ 俺は最後まで振り向かず、咲と別れた。 さよなら 咲。 ・・・・・ありがとう。